YouTubeチャンネルはこちら

ダイビング器材のオーバーホールとは?オーバーホールは必ず必要?

ダイビング器材のオーバーホールとは?オーバーホールは必ず必要?

1. ダイビング器材のオーバーホールとは?

ダイビング器材のオーバーホールとは、主にレギュレーターセットとBCDの部品を分解して清掃・メンテナンスすることです。

器材内部の劣化しているパッキンやネジなどの部品は全て交換するので、新品時と同じ本来の性能を保つことができます。

ダイビングは水中という人間が絶対に呼吸をすることができない環境でするため、器材への依存が高いスポーツです。安心できる器材を使うことが鉄則なので、定期的なオーバーホールは必ず必要です。

 

1-1. オーバーホールの必要性

ダイビング後に器材を洗っていたとしても、器材内部には海水やゴミ、砂が残っていることが多いです。海水が残ったまま乾燥・腐食すると、器材内部の部品が塩ガミして固着してしまう原因となります。

特によくあるのは、レギュレーターとBCDのパワーインフレーター給気ボタンのトラブルです。これらの部品が塩ガミして固着するとエアー漏れしたりBCDに空気が入り続けてしまったりすることがあるので危険です。

こういった器材のトラブルを防止するためにも、定期的にダイビング器材をオーバーホールに出すことが必要です。

 

ダイビング後にしっかり洗っていなかったり、乾かさなかったりするレギュレーターは以下画像のようにヌメヌメしたカビが発生します。

ダイビング後にしっかり洗っていなかったり乾かさなかったりするレギュレーター

ダイビング後にしっかり洗っていなかったり乾かさなかったりするレギュレーター

タンクから送られてくるエアーと同時にこのようなカビを吸い込んでいると想像しただけで吐き気がしてきます。場合によっては人体に影響する可能性があります。

このようなことにならないためにもダイビング後はしっかりと器材を洗うようにしてください。

しっかり洗えているレギュレーターは、300本くらい潜っても以下画像のようにキレイな状態を保つことができます。

しっかり洗えているレギュレーター

 

1-2. オーバーホールに出す頻度

器材をオーバーホールに出す頻度は年一回が一般的です。

ダイビング器材の推奨されるオーバーホールの頻度は、各ダイビングメーカーによって異なります。多くのダイビングメーカーでは1年に一回のオーバーホールを推奨しているので、それに従ってオーバーホールに出すことが一般的です。

ダイビング器材を買うと、説明書の中にオーバーホールに関する事項が必ず記載されているので読んでおきましょう。

 

理想のオーバーホール頻度はメーカーの推奨に従うことですが、1年に一回オーバーホールに出さなくても大丈夫な場合も多いです。

例えば、器材が全く故障していなくて普通に使える状態であれば、正直なところそのまま使い続けても大丈夫だと思います。

器材が1年に一回必ず故障するわけではないので、自己判断でそのまま使えそうであればしばらく使い続けるのもアリです。頻繁に潜る人であればそこまで故障しないので、2年に一回程度にすればオーバーホール費用も節約できます。

私の現在使っているNDSレギュレーターは300本近く潜っていますが、ダイビング後にしっかり洗っているので全く故障していません。3年近くオーバーホールに出していませんが、オーバーホールはまだしなくて大丈夫だと判断しています。

ただし、私はインストラクターなので器材に詳しいです。そのため、一般の人であれば最低でも2年に一回はオーバーホールに出しておく方が安心です。

 

2. オーバーホールはどこに出す?

オーバーホールはどこに出す?

これから自分のダイビング器材を購入する人の中には、どこにダイビング器材のオーバーホールを出せばいいのか知りたい人も多いと思います。

ダイビング器材をオーバーホールに出す場合は、大きく分けて2パターンあります。

  • ダイビングショップ
  • 器材オーバーホールショップ

基本的にはどちらに出しても問題ありません。

 

2-1. ダイビングショップ

ダイビングショップで器材を購入した場合、購入したダイビングショップでオーバーホールに出すことが最も簡単です。

スクールで購入した場合はスクール、現地ショップで購入した場合は現地ショップで潜った帰りにオーバーホールをお願いすれば、次回までにオーバーホールが完了しているでしょう。

 

ダイビングショップでのオーバーホールでは、二パターンあります。

一つ目は、ダイビングショップからメーカーに送って器材メーカーでオーバーホールをしてもらうパターンです。器材を作ったメーカーにオーバーホールをしてもらえるので、絶対的な安心感があります。

TUSAであればTUSAがオーバーホールをしてくれます。車と同じでディーラーに修理をしてもらうのと同じなので信頼性があります。

二つ目は、ダイビングショップから提携しているオーバーホールショップに送ってオーバーホールをしてもらうパターンです。この場合、メーカーではなくオーバーホールショップでの作業となります。

 

2-2. 器材オーバーホールショップ

ダイビングショップではなく、街中などにあるダイビング器材のオーバーホールショップに直接持ち込むこともできます。

例えば「大阪 ダイビング オーバーホール」などと検索して上位表示されるようなオーバーホールショップに持ち込みます。

この場合、メーカーによるオーバーホールではなくオーバーホールショップでのオーバーホールとなります。そのため、場合によってはメーカーよりも割安で別途サービスなどがある場合も多いです。

近所にダイビング器材のオーバーホールショップがある場合は、直接持ち込むのが手っ取り早いです。

 

2-3. オーバーホールの費用

オーバーホール費用の目安としては以下の通りです。

レギュレーターセット ~17,000円
BCD(パワーインフレーター部分) ~8,000円
ドライスーツ ~15,000円

概ね上記金額の範囲に収まることが多いですが、オーバーホールに出すショップや交換する部品によっても金額は異なります。

レギュレーターセットは、ファーストステージ、セカンドステージ、オクトパス、ゲージパッキン交換を想定しています。

BCDは基本的にパワーインフレーターと肩腰の排気バルブ点検がメインです。

ドライスーツを持っている場合、2年に一回程度点検やクリーニング、バルブの交換に出すとおおよそ15,000円程度かかります。

 

3. 器材を長持ちさせるには?

器材を長持ちさせるには?

器材を長持ちさせるには、ダイビング後にしっかり洗うことが最も効果的です。

面倒くさがってあまり器材を洗わない人が多いですが、そういった人に限って器材のトラブルが多いです。

正直なところ、エアー漏れなど器材が故障するほうがよっぽど面倒くさいので、器材を洗って故障させない方が簡単です。私はダイビング後にかなり念入りに洗うので、これまで器材が故障したことは一度もありません。

ダイビング後にしっかり洗うだけで故障しないのであれば、それに越したことはありません。

 

おすすめ≫ダイビングの便利グッズ&小物まとめ30選【これで海は完璧】

おすすめ≫ダイビングのライト|値段の安いおすすめのライト10選【コスパ】

 

あわせて読みたい