部長です。
ダイビングのフロート(シグナルチューブ SMB)で、プロってる人の使い方と結び方を解説します。
よく、「フロートのヒモをチェーンノットで短くしてフロートに巻いておく」と言われたりしていますが、それは素人の結び方です。
結論からすると、チェーンノットで短くするよりも、フィンガースプールを使用するのがプロのやり方です。
1. ダイビングのフロート・プロの使い方と結び方(シグナルチューブ SMB)
ダイビングでフロートを使うときは、チェーンノットでヒモをぐるぐる巻きにするのではなく、フィンガースプールを使うのがプロの方法です。チェーンノットで紐をぐるぐる巻きにする方法は素人がやる方法です。毎日ドリフトダイビングのガイドしている人でチェーンノットぐるぐる巻きの人は一人もいません。
フィンガースプールを使うことで、ラインが絡まることがありません。中層でフロートを打ち上げてから安全停止に入るまでに、手でくるくると巻きながら浮上を開始します。そのため、ラインを垂れ流しにして一番下が岩やサンゴに絡まってしまうこともありません。
↓私のシグナルフロートです。元々蛍光ピンクでしたが、使い込んで色あせてきました。。
2. フロートをBCにつけるとき
私の写真のように、スプールとフロートをまとめてBCに着けておくと必要な時に使いやすいです。
使用頻度が低い人は、フロートとスプールを別々に持っておいて、必要なときに取り出して使うといいです。
ちなみに、ダブルエンダーの向きによっては外れやすいので注意してください。ダブルエンダーの向きがスプール方向に向いていると、器材運搬時にノブが押されて外れやすいので、フロート方向にノブが向くようにします。
↓この向きだと外れにくいです。
3. チェーンノットでフロートを使うときの注意点
日本ではなぜか非常によく紐をチェーンノットでぐるぐる巻きにする方法を教わりますが、これだと以下の注意点が発生します。
- 中層から打ち上げたとき、一番下がサンゴなどに引っかかる場合がある
- 毎回チェーンノットをするのがめんどくさい
- 船に上がってから紐を引き上げるのが手間すぎる
- 着底した状態からだと、紐がフワフワしてぐちゃぐちゃになって絡まる
この方法だと、水底までが浅く紐の方が長い場合、一番下の重り部分がサンゴや岩に引っかかる場合があるので安全ではありません。実際に私がパラオで働いていたとき、この方法で使ったところ一番下が岩に挟まったこともあります。
また、着底した状態からこの方法で打ち上げようとする場合、紐が水中でフワフワして絡まりやすいです。最悪の場合、自分に絡まることもあるので注意が必要です。
そのほか、船に上がってから紐を引き上げる作業、毎回チェーンノットをする作業の手間を考えても、チェーンノットぐるぐる巻きよりもすスプールを使用する方が安全で効率が良いことが分かります。
4. おすすめのフィンガースプールとフロート
正直なところ、フィンガースプールはある程度どこのメーカーでも問題ありません。大事なことはラインの長さで、最低でも15m、長くても30mくらいあれば大丈夫です。
↓おすすめのフロートはこれです。私はイントラなので1.8mサイズを使用していますが、お客さんダイバーであれば1.2mか1.5mでもいいと思います。
フロート選びで大事なことは以下のとおりです。
- フロート下部に開口部がありオクトパスで膨らませることができる
- 水面で膨らんだままになる
この条件を満たしていないフロートは基本的にゴミなので買わないようにしてください。
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