イントラでブロガーの小野です。
ダイビングの耳抜きのコツ3つです。
ダイビングのときに耳抜きについて不安があったり、うまく抜けるコツだったりを知りたい人も多いと思います。
本記事では、耳抜きのしやすい3つのコツを書きました。
これまで耳抜きが上手にできなかったり、耳抜きに不安があった方は必見です。
ダイビングの耳抜きのコツ3つ
では、ダイビングでの耳抜きのコツ3つになります。
コツ3つ
- ツバを飲む
- 鼻をつまみながらツバを飲む
- 鼻をつまんで鼻の先に鼻から息を吐いたら、立て続けにツバを飲む
この3つの方法になります。
よくなんちゃら法みたいな感じで英語みたいな感じで言われていますが、ぶっちゃけ覚えにくいので覚えなくて大丈夫です。
よくなぜか最初は「鼻をつまんで鼻で息を吐く」方法を教えらると思いますが、かなり説明不足なのと、最初は吐く力量が分からないので、ぶっちゃけ一番耳抜きがやりにくい方法だと思いますね。
なので、1、2をやっても抜けなければ3をやってみるといいと思います。
あと、耳抜きで最も大切なのはタイミングになります。
では各方法をわかりやすく解説します。
コツ1. ツバを飲む
ツバを飲む方法になります。
手順はこんな感じです。
- 目をつぶる
- ツバをのむ
ツバを飲むだけなので簡単なのですが、ツバを飲むときは目もつぶった方がいいです。
慣れてくるとツバを飲むだけで抜けるようになってきます。
コツ2. 鼻をつまみながらツバを飲む
鼻をつまみながらツバを飲みます。
- 目をつぶる
- 鼻をつまむ(出口のあたりをふさぐ)
- つばを飲む
このような手順になります。
ポイントは、
鼻をつまむときは鼻の出口をふさぐ
ということです。教えるのが上手くないイントラは「鼻つまんで」としか言わないかもしれませんが、それだけだとかなり説明不足で、鼻の中間あたりをつまんでも全く意味がありません。
鼻の出口辺りをふさぐイメージでつまむと、鼻が完璧に塞がります。
この方法はかなり抜けやすいのでおススメです。
コツ3. 鼻をつまんで鼻の先に鼻から息を吐いたら、立て続けにツバを飲む
一番よく教えられている「鼻をつまんで鼻で息を吐く」方法にツバを飲むを合わせた方法です。
やり方としては、
- 目をつぶる
- 鼻をつまむ(出口のあたりをつまむ)
- 鼻で鼻の前にある風船を膨らますイメージで鼻から息を吐く(2、3秒)
- その状態のままで、立て続けにツバを飲む
こういった感じです。
目はしっかりつぶってください。目をつぶらないと本来耳に送りたい空気が目から抜けていきます。
目もつぶって鼻も塞いだら、鼻で鼻にくっつけてる風船を膨らますイメージで鼻に息を2,3秒送り込みます。
そしたらそのままの状態から立て続けにツバを飲みます。
そうすると結構抜けます。
ただ、慣れてないと何が一番難しいかって、
どれくらいの力量で鼻から息を吐けばいいのか
ということです。
なので私が最初に「鼻をつまんで鼻で息を吐く」方法は難しいと言いました。
この力量は言葉や会話では伝えられないのです。
言葉で言うと実は結構強めでも大丈夫です。
しかし、特に保守的な日本人は性格からかなり弱く吐いていると思いますので、「鼻をつまんで鼻で息を吐く」方法だと中々抜けないと思います。
ではどうしたらいいかというと、練習して感覚をつかむしかありません。
下記にオトヴェントを使っての練習方法を書きます。
耳抜きの練習方法
耳抜きの練習方法は自宅でもできます。
オトヴェントという医療用に開発された耳抜きを改善したり、耳鼻系の病気を改善させる為の物を使用します。
これは私も持っていますがすごい効果です。
オトヴェントの使い方
使い方としては、鼻で風船を膨らますだけなのですが、風船をを膨らませることで鼻腔及び鼻腔につながる耳管の開通性を維持することができるので、明らかに耳管が抜けて快適になっているのを体感できます。
また、どれくらいの力で鼻から吐いていいのかという強さもわからないと思いますが、オトヴェントが膨らむくらいの力が最適になるように設計してあるので、どれくらいの力でふいたらいいか分からない人はオトヴェントで練習するといいと思います。
ちなみにですが、飛行機、新幹線利用時の耳痛解消率76%だそうです。
実際のダイビングでの耳抜きのタイミングとコツ
では実際のダイビングでの耳抜きのタイミングとコツになります。
- ボートの上
- 水面
- 頭が入ったらすぐ
- 潜降中は痛くなくても耳抜きしまくる
- ダイビング中、深度が深くなったら
- 浮上、浅くなるときは耳抜き不要
こういったタイミングで耳抜きをします。
思っている以上に細かく耳抜きはやります。
1. ボートの上
耳抜きが心配であれば、ボートの上から数回しておきましょう。
水中でなくても耳抜きは出来ます。
ボートの上から耳抜きをしておくことによって、耳が動くことに慣れますので効果的です。
2. 水面
ボートなどから水面にエントリーしたら、潜行する前に一度耳抜きをします。
焦らなくて大丈夫です。
確実に一度水面で耳抜きをして鼓膜を動かして慣れさせることによって水中でもスムーズに抜けるようになります。
3. 頭が入ったらすぐ
頭まで水面下に入ったら、もう一度すぐに耳抜きをします。
少し水中に入っただけでも耳には水圧がかかっていますので、水中に入ったらすかさず一度耳抜きをします。
4. 潜降中は痛くなくても耳抜きしまくる
水面に入ったら、潜降中は痛くなくても耳抜きをします。
タイミングとしては1mに一回はした方がいいと思います。
潜降して深度が深くなる度に、耳には陸上の何倍もの水圧がかかっています。
痛くなってからだとなかなか抜けないので、とにかく耳抜きをしまくって抜いてあげるといいと思います。
また、久しぶりのダイビングや一本目は耳が久しぶりなので、なかなか抜けないので自分のペースでしっかりと耳抜きをしながら潜降するといいと思います。
5. ダイビング中、深度が深くなったら
ダイビング中に深度が深くなったら、すかさず耳抜きをします。
同じ水深にいる場合は、耳は痛くなりませんが、水深が変わるとやはり耳に影響します。
なので水深が変わったら耳抜きをするようにしましょう。
6. 浮上、浅くなるときは耳抜き不要
水深が浅くなったり、浮上するときは自動的に耳が調整されますので耳抜きはしなくて大丈夫です。
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毎回ダイビングの度に耳に水が入ったような感覚になり、1週間くらい耳の調子が悪くなる人は、かなり耳抜きのタイミングが遅いです。
なので、次のダイビングはとにかく耳抜きのスキルアップに集中してダイビングをすると上達すると思います。
耳抜きがしやすくなる要因
以下は耳抜きがしやすくなる要因になります。
- 潜る直前までガムを噛む
- 肩、首のストレッチ
- ほかの人と話してリラックスして緊張をほぐす。
- アゴをとにかく動かす
- 水分補給
- バイオフィルターの装着
事前にしっかり意識しておきましょう。
事前にこのような事項を心掛けておくことによって快適な耳抜きがしやすくなります。
特に、潜る直前までガムを噛んだりするのは効果的だと思います。
首や顔周りの筋肉が緊張していると、耳管の周りの筋肉に圧迫されて耳抜きがしにくくなりますが、アゴを動かすことによって効果的に改善できます。
とにかくリラックスしておくといいでしょう。
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マイ器材を持っている人はバイオフィルターはかなりおススメです。
部長も使っていますが、
常に潤っているきれいでクリーンな空気を供給してくれますのでツバが出やすく、とても耳抜きがしやすいです。
バイオフィルター無しではもはや潜れないくらい快適なアイテムです。
耳抜きがしにくくなる要因
耳抜きがしにくくなる要因として、以下があります。
- 寝不足
- 二日酔い
- 緊張
- 疲労
- 水分不足
- オーバーウェイト
注意しましょう
これらのすべての要因を兼ね備えている完璧なダイバーは潜るべき体調ではありませんが(笑)、やはり耳抜きのしにくさや体調不良、減圧症になりかねないので、前日、前々日から万全の体調でダイビングができるように心掛けた方がいいと思います。
特に二日酔い、寝不足は耳抜きがしにくいと思いますので注意しましょう。
オーバーウェイト
オーバーウェイトの人は注意が必要です。
オーバーウェイトで潜降すると、かなり速いスピードで落ちていきますのでコントロールできずに耳抜きが遅れます。
色々なダイバーを見ていますが、明らかにオーバーウェイトの人はかなり多いです。
男性でウェットスーツでスチールタンクなら体重60kgくらいまではノーウェイトが適正だと思います。
女性でも明らかに私より軽い体重だと思われるのに4キロも5キロもつけている人もいます。
そもそもウェイトとは中性浮力を撮るためのウェイトなので、潜降する為のウェイトではありません。
潜降のスキルとはウェイトに頼らない潜降です。
水面で沈みにくいのは適正浮力なら当たり前なので、しっかりと潜降できるスキルを身につけるのと、自分のウェイトを把握できるようにしましょう。
ダイビング中どうしても耳が抜けない場合
ダイビング中にどうしても耳が抜けない場合の対処法は二つです。
- 深度を上げてもう一度チャレンジする
- 根性でマイペースを貫く
こういった感じです。
深度を上げてもう一度チャレンジする
潜降中にどうしても抜けない場合は、深度を上げて再チャレンジします。
が、やはりこまめに耳抜きをしておけば再チャレンジする必要はないので最初の潜降からしっかりと抜けるようにしましょう。
一緒に潜っているインストラクターにも一応、耳が抜けにくいと言った方がいいですね。
根性でマイペースを貫く
自分のペースを貫いてください。
インストラクターや他の人が早いからって焦らないでマイペースで確実に耳が抜けるまで頑張ってください。
「周りに合わせなきゃ精神」はここでは不要です。
耳を痛めてしまうより、遅くても確実に耳抜きをしましょう。
耳抜き上達の心得
耳抜きとはスキルなので、経験を積んで練習していくことが大切です。
しっかりと意識して練習していくことで上達します。
具体的には
具体的には、「今日のダイビングでは確実に耳抜きをこなすようにする」といった目標を立てることです。
やみくもにダイビングをしていても、しっかりと意識していかないと上達はしません。
するかもしれませんが、遅いです。
なので、経験が浅いときにしっかりとマスターしちゃった方が後々楽です。
ロープ潜降で確実に耳抜きができるようになったら、次はフリー潜行でできるようになりましょう。
耳抜きの方法とコツのまとめ
耳抜きの方法やコツのまとめです。
まとめ
- ツバを飲む
- 鼻をつまみながらツバを飲む
- 鼻をつまんで鼻の先に鼻から息を吐いたら、立て続けにツバを飲む
- 耳抜きの練習方法
- 実際のダイビングでの耳抜きのタイミングとコツ
- 耳抜きがしやすくなる要因
- 耳抜きがしにくくなる要因
- ダイビング中どうしても耳が抜けない場合
- 耳抜き上達の心得
耳抜きは確実にできるようになっていくことが、上達の近道です。
ベテランになれば無意識レベルでできるかもしれませんが、やはり最初のうちはしっかりと意識することで上達すると思います。
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そんな感じで、耳抜きのコツでした。
しっかりと耳抜きができるようになって、快適にダイビングをしてもらえればと思います。
では。