部長です。
水中写真で、ストロボ1灯でのライティングについてです。
これからダイビングのときにストロボを使おうと思っていたり、ストロボを1灯で使う場合は、どんな感じで使えばいいのか知りたい人も多いと思います。
そこで本記事では、シンプルにストロボ1灯で撮影するライティングなどについて書きました。
ストロボ1灯でのライティングをマスターしたい人は、参考にしてください。
水中で写真を撮る|ストロボ1灯のライティング
では早速ですが、ストロボ1灯でのライティングについて解説していきます。
要点を分かりやすくするために、以下の点について書いていきます。
ストロボ1灯のライティング
- ストロボ一灯の位置・角度
- マクロのライティング
- ワイドのライティング
基本的にストロボ一灯で使うのは、そこまで難しくありませんので、まずは基本的なことを理解しましょう。
では以下で解説していきます。
1. ストロボ一灯の位置・角度
まずは基本的なストロボ一灯の位置や角度についてです。
ストロボ1灯の場合は、センターで真上に配置します。
一灯の場合は、左右どちらかに傾けるよりも、センター真上からライティングした方が正面から光の当たった偏りのない写真が撮れます。
下手にどちらかに影が偏った写真よりも、正面からキレイにライティングされている写真の方が見ていて気持ちがいいです。
1-1. アームを使う
ストロボを使うときは、間にアームを入れると角度の自由度が広がってライティングの幅が広がります。
また、ストロボに角度を付けることによって、ゴミや浮遊物の写り込みも少なくすることができますので、アームは必ず入れた方がいいです。
また、生物の角度によってはストロボを動かせた方がいいのでアームを使うと撮影しやすくなります。
2. マクロのライティング
ストロボ一灯でマクロを撮影する場合、ストロボの位置はセンター真上でレンズ面より前に出さないようにします。
↓こんな感じです。
基本的にストロボ一灯でマクロを撮影する場合は、こんな感じでオッケーです。
当然被写体によって角度を変えても問題ありません。
ただし、注意点としては被写体にストロボの光を当てたいからといって、レンズ面より前に突き出さないようにしてください。
↓こんな感じはNG。
よくストロボ初心者にありますが、これだとあまりキレイに撮れないことが多いです。
このように前に突き出し過ぎると、白飛びしたり光の筋で写真が不自然になったりします。
ストロボでのライティングのコツは、被写体に光を浴びせるのではなく、被写体とその周り全体を照らす感じです。
なので、レンズ面より前に出さない角度で少し引き気味でストロボを使うのがコツです。
2-1. ストロボの光量
マクロ撮影でのストロボの光量は、中間地点から始めてコントロールしていくといいです。
↓よくこんな感じで明るめの写真を撮る場合は、ストロボをフル発行させてると思っている人もいますが、実はストロボの光量は半分程度です。
ストロボの光量は変えても、せいぜい3段階以内くらいの範囲です。
たぶん、水中写真の上手な人はだいたいそれくらいで調整していると思います。
あとはカメラの設定をコントロールします。
3. ワイドのライティング
ワイドを撮影する場合も同じくストロボ一灯の場合、位置は真上に配置します。
ストロボの位置を真上にして、レンズ面より前に出さないようにして後ろに後退させて正面に向けます。
特にワイドの場合は、フィッシュアイレンズを使用しますので、ストロボを前に出し過ぎると写真に写り込みますので注意してください。
ワイドの場合、Mサイズのアームを使用してカメラのレンズ面から離した方がゴミが写らず、自然にストロボの光が当たりますのでキレイに撮れます。
3-1. ストロボのモード
ワイド撮影で大切なのは、ストロボのモードです。
できればワイド撮影のときは、ストロボをマニュアルモードで撮影するのをおすすめします。
と言うのも、ワイド撮影で下から上にアオって撮影する場合に、TTLで撮影すると想像している明るさにはならず、暗めの写真になることが多いです。
その理由として、下から上にアオると水面が明るいので、カメラは全体的に明るいと判断して、少ないカメラ本体のフラッシュ発光量で十分と判断します。
その結果、TTLで同調しているストロボも微弱発光になりますので、思った明るさにならないことが多いのです。
なので、ワイド撮影ではストロボをマニュアルにして、自らストロボの発光量をコントロールした方が好みの明るさで撮影することができます。
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ストロボのライティングで基本的な概念
ストロボのライティングで、基本的な概念について書いておきます。
ライティングのコツは、被写体と被写体の周り全体を明るくしてあげることです。
1灯でも2灯でも同じです。
被写体だけに光を浴びせるというよりは、ストロボを少し引き気味にして画角全体的に光が当たるようにしましょう。
全体をナチュラルに明るくする
部屋の電気と一緒で、被写体とその周り全体が明るい方が自然です。
↓例えば、以下の写真は全体的に明るいけど自然な感じだと思います。
こんな感じで、被写体だけに光を浴びせるのではなく、被写体のいる空間全体を明るくするのがコツです。
岩やサンゴなどの間にいる生物を撮ったりする場合を除いては、実はストロボは少し離し気味で全体を照らしてあげるイメージで撮影するといいです。
思いっきりストロボをレンズ面より前に出したりすると、どことなく不自然な仕上がりになることが多いです。
ホワイトバランス
ストロボを使って撮影する場合、ホワイトバランスは「晴れ」や「晴天」にして水中モードにはしないようにします。
理由としては、そもそもストロボの光は太陽光に近いので、ホワイトバランスを晴れにしておけば、ナチュラルな色味で撮影できるからです。
逆に水中オートなどにしておくと、赤味が強くなったり不自然な色になったりします。
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そんな感じで、ストロボの一灯のライティングについてでした。
ストロボをマスターしてナウい写真を量産してください。
では。