YouTubeチャンネルはこちら

水中写真・メルヘンの撮り方【コツ3つでメルヘンをマスター】

パラオ・ダイビング|マクロの聖地GP3で水中写真 (2)

イントラの小野です。

水中写真でメルヘンの撮り方を知りたいですか。

巷では水中写真の撮影においてメルヘンっぽく撮影するのが人気だと思います。

特に日本ではこういったメルヘン写真は人気ですね。

本記事では水中写真をメルヘンっぽく撮影する方法を解説しましたので、マスターしてもらえればと思います。

スポンサーリンク

水中写真・メルヘンの撮り方のコツ3つ

水中写真・メルヘンの撮り方のコツ3つ

シマジロウ 撮影地:パラオ カメラ:ニコンD810・105mm・ストロボ×2

どういった写真がメルヘンと呼ぶのかは人によって違うと思います。

なので、本記事でのメルヘンの定義は

「背景を思いっきりぼかして被写体だけにピントが合っている写真」

と定義したいと思います。

また、なんでもかんでも明るめで撮ればメルヘンっぽいと思うかもしれませんが、白かぶりしたりするのでちょっと微妙です。

やはり、しっかりとピントが合っていて解像度よく鮮明に被写体を撮りつつも、しっかりと背景はぼかしてあげるといい感じに撮れます。

ではコツ3つになります。

✔水中写真メルヘンのコツ

  • 最短距離まで寄る
  • 絞りはF8以下
  • ライティング

こういった感じになります。

しっかりとこの3つをマスターするだけで、グッと水中写真のマクロの精度が高くなりますので、メルヘンを撮るにはこの3つをしっかりとできるといいと思います。

特別な技術はいりませんので、まずはこの3つをマスターするといいと思います。

最短距離まで寄る

水中写真メルヘンの撮り方

ギンポ 撮影地:串本 カメラ:ニコンD810・105mm・ストロボ×2

まずは基本的なことですが、被写体に最短距離まで寄って撮影します。

背景のボケ具合はどれだけ寄れているかによってかなり変わります。

まず最初は絞りでボカすのではなく、寄りで背景をボカす練習をするといいと思います。

カメラの性質上、

寄れば寄るほど背景はボケて

離れれば離れるほどボケない

ということになります。

まずはしっかりと頭に叩き込んでおくといいと思います(笑)

しっかりと寄ることができないと、青かぶりや白かぶりしたり解像度が落ちてピントの合っていないような、鮮明度の低いしっくりこない写真になります。

基本的にメルヘン写真が上手な人は最短撮影距離で撮影しています。

最短撮影距離とは、そのままですが撮影できる最短の距離で、上手な人ほど接近しすぎてピントが合わなくなることが多いと思います。

それくらい被写体に寄るということをマスターするといいと思います。

自分ではしっかりと寄れていると思っているかもしれませんが、上手にメルヘンが撮れない人はまだ寄りが足りないと思います。

特に一眼で100mmクラスのレンズを使用している人は、どうしても遠くからでも撮影できてしまうので、かなり離れたところから撮影しがちです。

しかし、離れて撮ると青かぶりや白かぶりしたり、解像度が落ちて被写体が鮮明に撮れませんので、最短距離まで寄るということを心掛けるといいと思います。

また、背景は何もない、もしくは被写体から背景が遠い方が背景がボケますので、そういった角度で撮りましょう。

ということで、まずはしっかりと最短距離まで寄るということが大切です。

絞りはF8以下

水中写真メルヘンの撮り方

ウデフリツノザヤウミウシ 撮影地:串本 カメラ:ニコンD810・105mm・ストロボ×2

基本的に絞りはF8以下で撮るといいと思います。

よく最初は「開放で撮影してぼかしまくりたい」と思うかもしれませんが、ピントがかなりシビアになるので、慣れていないとしっかりと撮れないと思います。

また、初心者ほどボケをコントロールするのは絞りだと思っているかもしれませんが、大きくは寄りでコントロールして、細かくは絞りで調節するといいと思います。

ていうかF8からでも、しっかりと寄れていれば背景はボケますので最初のうちはF8固定くらいから始めて、寄りとライティングと背景でコントロールする練習をした方が上達すると思いますね。

当然F値を上げる(絞る)方がピントは合いやすくなります。

F値を下げる(開く)方がピントはシビアになっていきます。

慣れてきたら徐々に開放に近づけていくといいと思います。

ライティング

水中写真メルヘンの撮り方

テントウウミウシ 撮影地:串本 カメラ:ニコンD810・105mm・ストロボ×2

ライティングに関しては、ストロボが2灯あるといいですね。

撮影の際は、被写体と被写体の周り全体を明るくしてあげるイメージでストロボなどの角度を調整するといいと思います。

よく初心者の人などは、被写体に光がしっかり当たるようにとストロボを思いっきり被写体に近づけようとしますが、それだと上手く撮れません。

基本的には、少し離し気味で全体を明るくしてあげる感じで撮るといいです。

白飛びしない程度にやや明るめにするのが今風ですね。

ストロボの拡散板はつけていた方が光が当たりやすく、全体的に光が回りますね。

私は色温度といつも潜っている海の色の関係でつけていません。

とりあえず、拡散板はどっちでも大丈夫です。

 

・・・・・・・

そんな感じで、上記のコツ3つをマスターするだけで確実にスキルアップしてメルヘン写真が撮れると思います。

一眼を使っているのにイマイチしっくりこない写真を量産している方は、この3つをマスターすると鬼レベルアップすると思います。

繰り返しになりますが、被写体に最短距離まで寄ると一気にいい感じになると思います。

 

水中写真のメルヘンが撮りやすいカメラとは?

水中写真のメルヘンが撮りやすいカメラとは?

スミレウミウシ 撮影地:串本 カメラ:ニコンD810・105mm・ストロボ×2

水中写真のメルヘンが撮りやすいカメラは、

センサーサイズの大きい順

になります。

ベストはフルサイズ一眼で、カメラの機種は何でもオッケーです。

とにかくセンサーサイズが大きい方がいいです。

センサーサイズが大きい方が背景がよくボケる特性があります。

カメラのセンサーサイズの説明写真

(出所:https://kakaku.com/camera/digital-camera/guide_0050/)

センサーサイズはこういった感じになります。

私の使っているニコンD810はフルサイズになります。基本的にニコン、キャノンの上位機種はフルサイズになります。

ちなみにですが、APSCとフルサイズのセンサーサイズの差は約2倍ですので、それだけフルサイズのセンサーサイズは大きいということになります。

オリンパスの一眼は全てフォーサーズになりますね。

私が使っているコンデジでソニーのRX100M5は1型になります。

オリンパスのTGシリーズは1/2.3型になります。

このような感じで、難しい説明はしませんが、センサーサイズが大きいカメラの方が背景がボケる性質がありますので、がっつりメルヘンを撮っていきたいと思う人はフルサイズがベストになります。

メルヘンが撮りやすいレンズ

水中写真メルヘンの撮り方

メルヘンが撮りやすいカメラのレンズとしては、やはり35ミリ換算で100mmレベルのレンズがおすすめですね。

よく撮れて、ボケて、扱いやすいメルヘンが撮りやすいレンズはやはり100mmくらいです。

APSCのカメラに100mmのレンズをつけると150mmになるわけですが、使い慣れていないと、とんでもなく難しいのでAPSCの人はフルサイズ60mmのレンズを装着して90mmにして使うといいと思います。

ニコンの人は

≫Rakuten|AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

≫Rakuten|AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

キャノンは

≫Rakuten|EF100mm F2.8Lマクロ IS USM

になりますね。

楽天あたりで探した方が安いのでお得です。

コンデジでメルヘンは撮れないのか

よく、コンデジでメルヘンを撮りたいって人もいると思います。

コンデジでもメルヘン気味に撮れないことはないと思いますが、やはりフルサイズ一眼レベルに仕上げるのはぶっちゃけちょっと厳しいのではないかと思います。

↓こちらは私がTG4で撮ったウミウシです。

TG4で撮影したウミウシ

最短距離で撮影しています。

この写真単体で見れば割とキレイに撮れていますが、やはりフルサイズに比べるとボケ具合がやはり全然違いますね。

一眼のようなとろける様な背景のボケは出ませんね。

まあ、そもそもコンデジで撮れるのならば皆大きくて重たい一眼ではなく、コンデジになりますがね。(笑)

もしどうしてもコンデジがいいのならば、ソニーのRX100M5などの大型センサーモデルのコンデジがいいと思います。

ソニー・RX100M5で撮影した水中写真

ギンガハゼ 撮影地:パラオ カメラ:SONY RX100M5

さすがにフルサイズレベルには届きませんが、倍率の高いクローズアップレンズなどを使用すればかなりいい感じに撮れると思います。

↑上のギンガハゼはカメラのみで撮っています。

ソニー・RX100M5|水中写真におすすめのカメラ【ダイビング】
イントラの小野です。 ダイビングや水中写真を撮影するカメラで、ソニーのRX100M5はおすすめです。 これ1台あれば、水中での撮影はかなり満足できるの...

 

・・・・・・・

そんな感じで水中写真のメルヘンの撮影をマスターしてもらえればと思います。

おさらいになりますが、

  • 最短距離まで寄る
  • 絞りはF8以下
  • ライティング

この3つをしっかりとマスターすることによって、確実にレベルアップすると思います。

鬼ステキは水中写真のメルヘンを量産してインスタにアップしまくってもらえればと思います。

では。

 

関連記事≫水中写真やダイビングのストロボのテクニック【基本編】

関連記事≫水中写真のコツと撮り方|6つのことを意識するだけで劇的に上達!