イントラの小野です。
水中写真を撮影する際に、青抜きで撮影方法を知りたいですか。
しっかりと青抜きした写真はとてもフォトジェニックで、SNSやインスタ映えします。
本記事では、青抜きする方法やテクニックや方法をまとめました。
青抜きの撮影方法をマスターしたい人は必見です。
水中写真で青抜きの撮影方法|簡単な手順とテクニック
では、ざっくりと青抜きの撮影方法についての結論からすると、
撮影時に露出を先に決定し、背景の青抜きの色を先に決める
ということを意識するといいと思います。
青抜きの手順
青抜きの撮影方法の手順は以下になります。
- 被写体に寄る
- 背景に何も写らない角度にする
- 写真の露出を背景に合わせる
- ストロボもしくはフラッシュをつけて撮る
- 最後に編集する
こういった感じですね。
青抜きの写真を撮る場合は、最初にカメラの設定を好みの背景の青さになるように設定します。
先に背景に露出を合わせたら、ストロボやライトで被写体を照らしてあげれば青抜きの完成です。
具体的なカメラの設定
カメラの設定に関しては、残念ながらシチュエーションや海中の明るさによって、かなり変わってくるので一概に固定の設定はありませんので、その都度調節するしかありません。
上記の写真の設定は
- F5.6
- SS125
- ISO80
- ストロボ2灯
こんな感じですね。
ぶっちゃけ結構適当で大丈夫です。
細かいことにこだわるよりも、背景を好みの青さにできるようになる方が大事です。
しいて言うなら、絞りを優先してボケ具合をコントロールして、他の要素で残りを調整するといいと思います。
この写真はF5.6で撮ってましたが、最短距離に寄ってるのでF9くらいでもいいと思います。
そうすると、写真が暗くなってくるのでISOを上げるかSSを遅くすればいいわけですね。
そんな感じで背景の色を好みの色にします。
手順とテクニックを細かく解説
では、上記で書いた、
- 被写体に寄る
- 背景に何も写らない角度にする
- 写真の露出を背景に合わせる
- ストロボもしくはフラッシュをつけて撮る
- 最後に編集する
こちらの手順を解説していきたいと思ます。
被写体に寄る
基本的に被写体には全力で寄ります。
できるだけ寄らないと解像度が下がって鮮明に撮れないですし、寄った方が背景がいい感じにボケるので効果的です。
特に100ミリあたりのマクロレンズを使っている方は、どうしても遠めからでも撮れちゃうので、離れたところから撮って納得いかない写真になりがちです。
また、透視度が悪い海では緑かぶり気味になるので、更に寄れるように60ミリ相当のレンズでもいいと思います。
とにかく被写体には寄れるだけ寄ります。
できれば最短撮影距離くらいまで寄りましょう。寄りすぎてピントが合わない距離が最短撮影距離になりますので、一度その感覚を掴むといいと思います。
背景に何も写らない角度にする
当然ですが、青抜きするならば背景には何も写り込まないようにします。
基本的には背景はブルーウォーターにします。
しっかりと背景が水で抜けているアングルを探しましょう。
写真の露出を背景に合わせる
撮影距離とアングルを決めたら、焦らずに一度撮ってみて背景がしっかりと青になっているか確認します。
背景が好みの感じになっていればオッケーです。
カメラの設定方法や、基本的な使い方がわからないとできないと思いますので、カメラの使い方については学習しましょう。
当然ですが、全てオートでは撮れないと思います。
ストロボもしくはフラッシュをつけて撮る
実際に撮影します。
そもそも、背景がブルーウォーターになる角度で撮影すると、だいたいはアオリ気味になると思いますので、ストロボを使用せずに撮ると被写体は黒く潰れて、真っ黒になると思います。
そこで、ストロボやライトを使用して被写体を照らすわけです。
撮ってみてストロボやライトの明るさを調節するといいと思います。
最後に編集する
撮影の段階で70%くらい仕上げたら、最後は編集してキレイにしてあげましょう。
編集では、
- 青さ具合の調整
- ゴミの除去
- トリミングして構図を整える
こういった感じで調整してあげるとキレイになります。
よく初心者の人は、編集と聞くとSNSなんかに投稿する際のフィルター機能だと思ってるかもしれませんが、違います。
水中写真でフィルター機能を使用すると明らかに不自然ですので、できればしっかりと編集ソフトで編集できるようになるといいと思います。
青抜きした水中写真の紹介
青抜きした写真をいくつか貼っておくので参考にしてもらえればと思います。
↑ゴマフビロードウミウシです。鳥取で撮影しました。カメラはニコンD7200です。
↑串本で撮影したギンポです。カメラはニコンD810
↑串本で撮影したアオウミウシです。カメラはニコンD810
↑串本で撮影したウツボです。カメラはニコンD810。下アゴが写っていませんが。。。
今思うとあまりありませんでしたが、こんな感じですね。
沖縄など、水がもっときれいな海でしたら更にキレイに撮れると思います。
青抜きした写真はとても素晴らしいので、しっかりとマスターするといいと思います。
では。
関連記事≫水中写真で黒抜きに撮影する方法。具体的な手順とテクニック