部長です。
水中写真をカメラ単体で撮影する場合、フラッシュのオンオフが大切です。
ダイビングのときにカメラ単体だけ使っている人も多いと思いますが、水中においてはフラッシュのオンオフの使分けをすると上手に撮影することができます。
基本的なことですが、まずはしっかり覚えておきましょう。
1. カメラ単体での撮影はフラッシュのオンオフが大切
カメラ単体で水中撮影する場合、具体的には以下のように使い分けるといいです。
- 被写体が遠い場合・透視度悪い:フラッシュオフ
- 被写体が近い場合:フラッシュオン
とても簡単ですので、まずはこれだけ覚えておきましょう。
1-1. 被写体が遠い場合・透視度が悪い:フラッシュオフ
被写体が遠い場合、透視度が悪い場合はカメラ本体のフラッシュをオフにします。
具体的には被写体までの距離が約1.5m~の場合です。水中では陸上と違い1.5m程度離れるとカメラ本体のフラッシュは届かなくなります。※透視度による。
そして、被写体との距離が遠い場合にカメラのフラッシュを使用すると、写真にゴミ(ハレーション)が写りやすくなります。
↓透視度が悪い場合はこのような感じでゴミが写り込みます。カメラ左上部から出たフラッシュにゴミが反射しています。
こういったことから、被写体までの距離が遠く、なおかつ透視度が悪い場合はカメラ本体のフラッシュをオフにするようにします。
1-2. 被写体が近い場合:フラッシュオン
被写体が近い場合は、フラッシュをオンにして撮影できます。
被写体に近いほど写真に写り込むゴミの量が少なくなります。近距離で撮影する場合はフラッシュをオンにすることで被写体本来の色を再現して撮影することができるので、カメラのフラッシュをオンにしましょう。
※ただし、あまりにも海水が濁っているときはゴミが写り込むのでフラッシュを使わない方がいいです。
また、マクロ撮影ではカメラのフラッシュは有効なので積極的に使っていきましょう。
マクロ撮影ではやはり被写体に光を当てた方がキレイに撮影することができるので、基本的には「マクロ=フラッシュオン」だと思って大丈夫です。
逆にマクロの撮影でフラッシュを使わないと正直微妙な写真となってしまうので、忘れずにカメラのフラッシュをオンにしましょう。
1-3. シルエットで撮影する
カメラ本体のフラッシュを使用しない場合、当然ですが被写体本来の色が再現されないので青かぶりした写真になります。
しかし、フィッシュアイやワイドレンズを使用する場合、逆にカメラ本体のフラッシュを使わずにシルエットで撮影してもカッコよく撮影できます。
特にワイドの場合はかなりいい感じに撮影できます。マクロはライトやストロボを使用しないと微妙な写真になります。
↓例えば以下の写真はカメラのフラッシュを使用せずにワイドレンズだけ使用して撮影しています。
どうでしょう?
全体的に青かぶりしてはいますが、悪くない写真ではないでしょうか?
このようにしてワイド撮影では、カメラ単体フィッシュアイやワイドレンズを使用してシルエットを重視して撮影するといい感じの雰囲気で撮影することができます。
1-4. おすすめのフィッシュアイ・ワイドレンズ
おすすめのフィッシュアイ、ワイドレンズは以下の通りです。ちなみに、フィッシュアイとワイドレンズは呼び方が違うだけで同じものだと思って大丈夫です。
↓オリンパスTGシリーズを使用している人におすすめのフィッシュアイはこちらです。
↓ソニーやキャノンなどのコンデジにおすすめのワイドレンズはINONです。私もSONY RX100M5で使用しています。
↓RX100M5のハウジングに装着するとこのようになります。
水中に入ると実際の画角よりも約1.3倍画角が狭くなります。
そのため、陸上で広角側の撮影している画角よりもかなり狭くなるので、フィッシュアイやワイドレンズが無いと広角側で期待通りの画角になりません。
↓例えばカメラ単体でダイバーが画角に収まる距離で撮影すると、このような写真となります。
↓一方で、フィッシュアイやワイドレンズを使用して撮影すると、このような写真となります。
どうでしょう?
上の写真と下の写真では全然違く、多くの人は下の写真の方がいいと感じるでしょう。
このように水中でワイドの撮影をする場合、フィッシュアイやワイドレンズを使用することによって写真の質が格段に良くなります。
そんな感じでまとめると、被写体との距離と透視度によってカメラ本体のフラッシュオンオフを切り替えて上手に撮影してください。
そして、ワイド撮影ではフィッシュアイもしくはワイドレンズが必須なので一つは持っておくといいです。
では。
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