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水中写真やダイビングのストロボのテクニック【基本編】

水中写真やダイビングのストロボのテクニック【基本編】

イントラの小野です。

水中写真やダイビングで使うストロボのテクニックについて知りたいですか。

ストロボって慣れないと難しいイメージだと思ます。

本記事では水中写真を撮るときに、きれいに撮れるストロボのテクニックの基本について書きました。

ストロボのテクニックをマスターしたい方は必見です。

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水中写真やダイビングのストロボのテクニックの基本

水中写真やダイビングのストロボのテクニックの基本

撮影地:パラオ GP3

ダイビングで、水中写真を撮影するときのストロボのテクニックの基本は、これだけ覚えとけばある程度オッケーです。

  • ストロボをレンズからできるだけ離す
  • ストロボをレンズ面より後ろに後退させる
  • カメラの使い方と仕組みを覚える

以上です。

基本をしっかり固める

これらの基本をしっかりと守ることによって、水中写真の出来栄えは明らかに変わります。

これだけかと思うかもしれませんが、意外とできていないと思いますので、まずはしっかりとマスターしてもらえればと思います。

また、本記事でのストロボは2灯で説明していますが、1灯の人は真上で考えてください。

 

ストロボをレンズからできるだけ離す

ストロボをレンズからできるだけ離す説明写真

撮影地:パラオ ジャーマンチャネル

基本的に、ストロボはレンズからできるだけ離します。

要は正面から見た場合、アームなどを横に広げて思いっきり開くということです。

分かりやすく具体的に説明します。

ワイドの場合

ワイドの場合はこんな感じにします。

ストロボをレンズからできるだけ離す

こんな感じで横におもいっきり広げます。

コンデジでも一眼でも同じです。

”そんなに広げるとストロボの光が届かないんじゃないか”

って思うかもしれませんが、大丈夫です。届きますので思いっきり広げます。

これまで上手く撮れなかった人は容赦なく妥協せずに目一杯おっぴろげてください。

ワイドの場合、ストロボの拡散板は一番角度の広いのを使うといいと思います。

マクロの場合

マクロの場合はこんな感じです。

ストロボをレンズからできるだけ離す

マクロの場合は以外かもしれませんが、これくらいがキレイに撮れます。

当然ですが、被写体の角度や位置によってストロボの位置を調整します。

よくあるのが光を当てようとして、被写体に思いっきり近づけてしまうパターンですね。

それだとあまり上手く撮れないので、一度リセットしてこんな感じにしてください。

 

 

ストロボをレンズ面より後ろに後退させる

ストロボをレンズ面より後ろに後退させる説明写真

撮影地:パラオ GP3

先述した説明により、ストロボを大きく開いたら、次は後に後退させます。

分かりやすく写真で説明します。

ワイドの場合

ワイドの場合、こんな感じです。

ストロボをレンズ面より後ろに後退させる

横から見たときにストロボが明らかにレンズ面よりも後退しているのがわかると思います。

一眼でもコンデジでも一緒です。

目安としては、ハウジングのグリップよりも後にあるといいと思います。

ワイドの場合は容赦なく全開に広げるといいです。

そもそもワイドの場合、フィッシュアイなどのレンズを使うと画角が180°くらいあるので、後退させないと写真に写り込みます。

マクロの場合

マクロの場合はこんな感じです。

ストロボをレンズ面より後ろに後退させる

以外かもしれませんが、こんな感じがキレイに撮れます。

ただし、マクロは好みの仕上げ方によって人それぞれ結構違いますので、ご自身の仕上がりになるように、色々と試してみるといいと思います。

これまで上手く撮れなかった人は、一度このような形からやってみるといいと思います。

ストロボをレンズから離したり後退させる理由

なぜ、レンズ面からストロボをこんなに離したり、後退させるのかと言うと、

  • ゴミや浮遊物が写り込むのを減らせるから
  • 光がまんべんなくあたるので、全体的にキレイに仕上がるから

といった理由になります。

ストロボをレンズから離したり後退させる理由

ゴミや浮遊物が写り込むのを減らせるから

ストロボをしっかりとレンズ面から離して、さらに後退させてあげることによって角度がつくので、ゴミや浮遊物が写り込みにくくなります。

分かりやすく説明すると、ゴミは鏡と同じだと思ってください。

ライトを正面に持って、正面を照らすとゴミに反射した光は正面に返って来てまぶしいです。

これが写真の写るゴミや浮遊物です。

ところが、角度をつけて横から照らした光は自分には返って来ません。

よって、写真に写り込む浮遊物やゴミを減らせるのです。

これが後退させたり角度をつけるってことです。

光がまんべんなくあたるので、全体的にキレイに仕上がるから

被写体からある程度、ストロボを離してあげることによって、照射角的に被写体の周り全体を照らせるのでまんべんなくキレイに撮れると思います。

例えば、机の上にキレイに撮りたい被写体があったとして、ライトを思いっきり近づけて撮っても周辺が暗いままだと思います。

しかし、ライトを離して距離をとると全体的に明るくなると思います。

そんなイメージですね。

黒抜きの場合はまた話が違ってくるので、ここでは考えなくて大丈夫です。

 

 

カメラの使い方と仕組みを覚える

カメラの使い方と仕組みを覚える説明写真

撮影地:パラオ GP3

当たり前ですが、カメラを使いこなせるようにならないと納得いく写真を撮れるようにならないと思います。

良い写真も撮りたい、でもカメラの使い方も分からない。

これだとたぶんキツイですね。。

まずはしっかりとカメラの基本的な使い方を覚えましょう。

カメラの基本を覚える

例えば、今このような設定になっているとします。

絞りF9、SS100、ISO200

このような設定から写真を明るくするにはどうしたらいいか答えて。

と言われた場合、どうしたらいいか直感的にわかるレベルになっておいた方がいいということです。

陸上ですぐに答えられなければ、水中では感覚が陸上と違うのでもっと難しいです。

ちなみに答えは、絞りをもっと開ける、SSを遅くする、ISOを上げる

になります。

 

・・・・・・・

最低限、カメラの使い方を覚えるのは、良い写真を撮るうえで避けては通れないと思います。

もちろん、たまに適当にオートで撮ってもいい写真が撮れるかもしれませんが、それはマグレであって、作品レベルを意図的に撮るのは難しいと思ます。

しっかりとカメラの使い方を習得しましょう。

 

 

まとめ:カメラとストロボテクニックの基本はしっかりとマスターしてくれ。

まとめ:ストロボテクニックの基本はしっかりとマスターしてくれ。

そんな感じでストロボのテクニックの基本を説明してきました。

ストロボの設定などはまた別の話になりますので、記事を分割して書きたいと思います。

その前に、まずはしっかりと本記事に書いた内容を理解して習得することから始めるといいと思います。

特にカメラ初心者の人は、ミラーレスや一眼を使っていながらも、カメラの使い方がわからずに、そのままオートで撮っている人もいると思います。

もったいないので、早く覚えてしまった方がいいですね。

おさらい

  • ストロボをレンズからできるだけ離す
  • ストロボをレンズ面より後ろに後退させる
  • カメラの使い方と仕組みを覚える

もう一度書いておきました。

細かい小手先の技術ではなく、まずはカメラの基本をしっかりと本能的に理解することが必要です。

これらができるようになるだけで、本当に結構うまく撮れるようになると思ますので、頑張ってください。

 

では。

 

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