イントラの小野です。
ダイビングや水中写真を撮影する際に、カメラにライトを装着すると思いますが、どのようにして適切なライトを選べばいいか知っていますか。
撮影のシーンやセッティングに合わせて、適切なライトを選ぶのが大事です。
本日はカメラに装着するライトの基本的な選び方を、かなりわかりやすく説明します。
しっかりと適切なライトを選んで撮影できるようになってもらえればと思います。
水中写真やダイビングのカメラのライト|選び方+おすすめ5選
水中で写真撮影するカメラのライトを選ぶ際は、ストロボをつけているか、ストロボをつけていないかによって選択するライトは大きく異なります。
なので、カメラにストロボを付けている場合、付けていない場合に分けて説明します。
カメラにストロボをつけている場合のおすすめのライト
- イノン LE350
- FIX NEO Mini 1000SWR FS/1000SWR
カメラにストロボをつけていない場合のおすすめのライト
- RGBlue System01-3
- イノン LF3100-EW
こんな感じになります。
ストロボによってライト選びか変わる
なぜならば、ストロボの有無によってライトの役割が変わってくるからです。
基本的に水中撮影では、ストロボを使っている場合はピント合わせ用、ライトだけの場合はライトでのライティングといった感じになります。
では詳しく見ていきます。
カメラにストロボをつけている場合のライト
カメラにストロボを付けている場合は、
写真のライティングはストロボ光になります。
カメラにストロボを付けている場合のライトの役割は、
ピントを合わせるだけのフォーカスの精度を上げる為だけのライトとなります。
従って、ライトの光で写真を撮るわけではないので、大光量で大きなライトは必要ありません。
被写体の周りが暗いとピントが合いにくいので、ピントが合うだけの最低限の光量があれば充分なのです。
よって、軽量でコンパクトなタイプを選ぶといいと思います。
おすすめのライト イノンLE350
おすすめのライトはイノンのLE350になります。
これ一本あればフォーカス、ピント合わせ用のライトは十分です。
明るさは350ルーメンになります。
バッテリーはエネループプロの使用で約155分持ちますので、3ダイブしてもバッテリーは持ちますね。
自分の場合は、ライトの先端に付属の60°の照射角のフィルターを付けていて、なるべくワイドに照らせるようにしています。
また、ライトの取り付け位置もなるべくライトのヘッド寄りに取り付けてセットバックさせて、なるべく広角で照射できるようにしています。
その方が角度がずれていてもピントが合いやすいので。
ライトのホルダーは別売りなので忘れずにゲットしてください。
おすすめのライト FIX NEO Mini 1000SWRFS/1000SWR
もう一つのおすすめはフィッシュアイ社の
FIX NEO Mini 1000SWR FS/1000SWR
になります。
FSっていうのは、ストロボの光を感知するとライトが消灯してまた点灯するモードがついてるタイプになります。
FS機能付きとFS無しの2つのラインナップがあります。
スポット光とワイド光の選択もできます。
最大光量は、ワイド1000ルーメン、スポット600ルーメンとなります。
また、ワイド、スポット共に4段階で光量調節(100%、75%、50%、25%)もできますので調節の選択肢が幅広いです。
ストロボで消灯するモードがついていると、ライトとストロボの色が混ざって撮影してしまう色かぶり、露出ムラを抑えた撮影ができますので、その辺りにこだわる人はストロボで消灯するFSモードがついているタイプを選ぶといいと思います。
比較
FIXはかなり軽量で水中での重量も55gとなります。
イノンのLE350が水中での重量が125グラムとなりますので、水中での重量を減らしたい方にもおすすめです。
また、イノンの色温度が5000ケルビン、FIXが6000~6500ケルビンとなり、FIXの方が青白い光になります。
が、ストロボがイノンの場合はライトもイノンで統一しておいた方がいいと思います。
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あと、私みたいにクランプとボールジョイントで接続したい場合は別売りになりますので忘れずにゲットしましょう。
マクロセッティングの場合、なるべくコンパクトな方が使いやすいのでクランプはイノンがおすすめです。
ライト側はシーアンドシーのストロボヘッドSがいいと思います。
※私の写真のブラックのタイプは少し前のモデルで最新モデルはシルバーのみになります。
カメラにストロボをつけていない場合のライト
カメラにストロボを付けていない場合は、
写真撮影のライティングはライトになります。
よって、なるべく光量の大きなライトを選んだ方がいいと思います。
できれば700ルーメンは欲しいところです。
また、コンデジなどでオートで撮影している人は、被写体の周りが明るい方が結果的に高画質でキレイに撮れますので、ライトもなるべく明るめのタイプを選ぶといいと思います。
おすすめのライト FIX NEO 1000 DX SWII
まず、おすすめのライトは
こちらのライトは最大で1000ルーメンになります。
また、光量も1%単位で調節できるのでかなり使い勝手もいいですね。
上についているモニターで、現在のモードと光量、あとバッテリーがどれくらい持つかが表示されているので、かなり使いやすいです。
バッテリーも大きく長持ちします。
ストロボを使わないで、まずはライトでの撮影をしてみたい人にはオススメです。
ワイド、スポットの切り替え可能です。
また、私の場合ですと安全対策で透視度の悪い場合には30%くらいの発光にしてBCにぶら下げたりしています。バッテリーが長持ちしますので、そんな使い方もアリです。
≫Rakuten|FIX NEO 1000 DX SW II
おすすめのライト RGBlue System01-3
続きまして、RGBlueの System01-3 になります。
私の物は、前のモデルになりますのでオレンジですが、現在はブラックになっています。
明るさは最大で3000ルーメンになりますので、かなり明るいです。
光量調節も4段階調節と無段階でできます。
無段階調節の場合は1%単位で調節になりますがモニターなどがついていないので感覚で調節します。
RGブルーの特徴としては、LEDライトの機械的で白い光というよりも、より太陽光に近いナチュラルで反射のしない光になりますので、しっかりと被写体の色そのものを自然に再現してくれます。
バッテリーのサイズも小さめのタイプと大容量のタイプ2種類から選べます。
付属の集光レンズでスポットにもできます。
調べた感じアマゾンの方が安いですね。
おすすめのライト イノン LF3100-EW
では最後になりますが、イノンの LF3100-EW になります。
こちらのライトもかなり使い勝手は良いです。
最大光量は3100ルーメンで、12段階で光量調節が可能です。
バッテリーの持ちはエネループプロ使用、最大発光で約45分、最小発光で約28時間35分となります。
基本的には中間前後で使用すると思いますので、バッテリーはかなり長持ちすると思います。
また、付属でライトカッターや赤フィルターも入っています。
基本ワイド光になります。
価格もそこまで高価ではなく、ほどほどですし光量調節もできるのでワイド、マクロ共に活躍できると思いますので、ライト撮影する場合には持っておいて間違いのないライトと言えます。
マクロセッティングの場合、なるべくコンパクトな方が使いやすいのでクランプはイノンがおすすめです。
ライト側はシーアンドシーのストロボヘッドSがいいと思います。
カメラのライトは適切な物を選びましょう
そんな感じでカメラのライトはストロボの有無によって適切な物を選ぶのが大事です。
ストロボと大光量のライトを同時に使って撮影することは基本的にはありません。
大光量のライトで照らしながら、更にストロボも使用するといった意味は無いですので、よく理解した方がいいと思います。
大光量で光量調節できるライトで光量を小さくしてフォーカス用に使うのはアリだと思いますが、システム自体が重くなるので、できればフォーカスならフォーカス用で小さくて軽いタイプを使用した方がいいと思います。
重くなると手振れもしますしね。
大光量ライトとストロボを併用するとストロボの意味がない
そもそも、コンデジや絞り優先(ISOAUTO)でストロボをTTLで使用している場合に、大光量のライトで測光するとストロボがかなり微弱発光になりますので、そもそもストロボを使用して撮影している意味が無くなります。
また、生物によってはライトを照射すると、逃げてしまったりするのでマクロ撮影などにおいては、ピントが合うだけの光量のライトや赤フィルターが有利になります。
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たまにプロカメラマンなんかで、ストロボ2灯にRGブルー2灯みたいなシーンを見たことがあるかもしれませんが、それはプロはどんなシーンにも対応できるように装着して潜っているだけで、同時に使っているわけではないです。
よくあまり上手くない人でコンデジでマクロもワイドも撮りたいので、ワイドレンズも持って潜るみたいなことをするかもしれませんが、だいたいそのような場合はどっちつかずになり、満足できる写真は撮れないと思います。
マクロならマクロ、ワイドならワイドで、1ダイブ1枚最高の写真を撮るみたいな感じで集中した方がいい写真は撮れると思ます。
おさらい
おさらいですが、
- ストロボがある場合のライトはフォーカス、ピント合わせ用
- ストロボが無い場合のライトはライティング用
になります。
ライトの記事
そんな感じで、しっかりと基本的なライトの選び方をマスターして光を操れるスキルを身につけましょう。
明日からのダイビングがまた楽しみです。
では。