小野です。
ダイビング業界は衰退しているかどうか、現状をサッと調べてみました。
ダイビング業界は、衰退している、減少している。
そう言われていますが、本当にそうなのでしょうか?
私は米国株式市場、金融マーケットのマーケティングをよくしているので、市場を調べるのは得意な方なので、今回はダイビング業界は衰退しているか問題について調べてみました。
ちなみに、しっかりと調査したわけではありませんが70%程度はあっていると思います。
ダイビング業界は衰退しているのか【現状の日本と世界比較】
では、今回はざっくり調べるのに、
どれくらい検索されているか
を調査します。
基本的には需要=検索数は比例する相関関係になりますので、検索数を見ればある程度の需要が分かります。
ダイビングを調査する前に一応根拠を2つ出しておきます。
その根拠として、まずは今話題のウイルスでの検索です。
このように、最近話題となっていますので、「興味=検索」の相関関係が確認できます。
一応もう一つ出しておきます。
↓以下はユーチューバーでの検索需要です。
このように、ユーチューバーが流行りだした頃から、猛烈に検索されていることが分かります。
これで需要と検索が相関関係なのは分かったと思います。
ダイビングの検索
では、「ダイビング」の検索動向です。
ダイビングの検索動向を眺めると、このように2004年以来右肩下がりで推移しています。
このチャートから分かるのは、年々ダイビングの需要は減っている可能性があります。
また、極端にギザギザしているのは8月の検索数が最も高く、12月が最も少ないからです。これはつまり、日本においてのダイビングはシーズナリティのスポーツだということの裏付けになります。
私は冬でも潜りますが。。
ちなみに検索ポイントは以下になり、その地域での「ダイビング」という言葉に対しての人気度になります。
1 | 沖縄 | 100 |
2 | 鹿児島 | 24 |
3 | 和歌山 | 23 |
4 | 東京 | 22 |
5 | 神奈川 | 21 |
6 | 静岡 | 21 |
7 | 大阪 | 19 |
8 | 千葉 | 19 |
9 | 愛知 | 18 |
10 | 埼玉 | 17 |
このように、沖縄が基本的な検索シェアを占めており、他はあまり変わりありません。
したがって、一般的に「ダイビング」で検索する人のそのほとんどが沖縄が目的だと分かります。
スキューバダイビングの検索
しかし、「スキューバダイビング」と検索する人もいます。
↓以下は「スキューバダイビング」での検索になります。
このように、「スキューバダイビング」での検索はほぼ横ばいとなっており、安定した一定数があることが分かります。
ダイビング経験者なら分かると思いますが、「ダイビング」という言葉を使って検索する人は既にダイビングをしている人が多いです。
一方で、「スキューバダイビング」という言葉を使うのは、既にダイビングをしている人ではなく、これから始める、もしくは限りなくビギナーです。
したがって、現状としては、
経験者の需要は減っているが、これから始めたいと思っている人はある程度いるということが検索動向から把握できます。
世界の検索動向
では、続いては世界での検索動向を見てみます。
サッと以下の国を見てみました。
- イギリス
- タイ
- フィリピン
- アメリカ
- オーストラリア
- ハワイ
- メキシコ
- モルディブ
- ドイツ
ここでは直近10年に焦点を当てて見てみます。
↓イギリスの検索動向です。万年ドライスーツで潜るイギリスでは検索のボラティリティは低く安定した需要がありそうです。
↓タイの検索動向です。万年安定した需要があり、この先もタイのダイビングは衰退しなさそうです。
↓フィリピンの検索動向です。フィリピンも安定した需要がありそうです。
↓アメリカの検索動向です。日本と同じで、基本的には夏になると検索が増え、12月は減る傾向があります。
↓オーストラリアの検索動向です。安定しています。
↓ハワイの検索動向です。基本的には安定していますが、直近で急落しています。これはハワイへの渡航者のそのほとんどが日本を含めたアジアなので、今回のウイルスの騒動で渡航が制限された影響だと思ます。
↓メキシコの検索動向です。同じく基本的に安定していますが、直近で急落しています。同じく今回の騒動の影響だと思います。
↓モルディブの検索動向です。安定しています。
↓ドイツの検索動向です。安定しています。
結論
長くなってしまうので、これくらいにしておきましょう。
とりあえず、見て分かったのは世界的に見ても実はダイビングの需要は結構安定しています。
タイなどのリゾートは当然、万年需要があると思われます。
イギリス、ドイツなど常にドライスーツで潜る地域は、日本と違ってシーズナリティのスポーツではないと思われますので、逆に安定した人気のアウトドアなのかもしれません。
また、日本での検索も「スキューバダイビング」の検索を見て、シーズナリティはあるものの、ある程度安定しているということも分かりました。
つまり、今のところ明らかにダイビングが衰退していて、どうにもできないという状況ではないと思われます。
したがって、これからのダイビングショップさんの集客次第ではシェアを獲得できる可能性は十分にあり、一定数の中からの集客と考えれば、今風のショップさんが勝ち残り、昔体質の集客は淘汰されるかもしれません。
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