TG4・TG5・TG6でストロボの設定や使いこなし方
TG4、TG5、TG6など、TGシリーズでストロボを使用するときの、ストロボの角度や使いこなし方について解説します。
これからダイビングでカメラを始めたり、オリンパスTGシリーズを考えたりしている人の中には、キレイに水中写真を撮るためのストロボの使いこなし方について知りたい人も多いのではないでしょうか。
まずは基本的なカメラとストロボの使い方を知ることで、確実にきれいな水中写真が撮影できるようになります。
ストロボの使い方
- ワイドのセッティング
- マクロのセッティング
基本的には、どのTGシリーズでも考え方や使い方は同じです。基本をしっかり覚えておきましょう。
1. ワイド撮影のセッティング
ワイド撮影の場合、アームを使ってストロボをなるべくレンズから離し、少し後ろに後退させるのが基本です。
ストロボ二灯の場合、両サイドのストロボはアームを使って開き、レンズからなるべく離します。そして、後に後退させます。
感覚としては、真上から見た場合にハウジングのグリップよりも後にストロボがあるといいです。毎回エントリーして水中に入ったら、まずは一度落ち着いてこのようにカメラとストロボの位置をセットしてください。
ストロボをアームで広げて後退させる理由としては、ワイドの場合画角が広いのでストロボの位置も広くしないと満遍なく被写体全体に光が当たらないからです。また、ストロボをレンズからなるべく遠ざけることで、レンズに写り込むゴミの量を減らす効果があります。ストロボ一灯の場合は真上にアームを伸ばして後退させます。
1-1. ストロボでのライティングのコツ
ストロボでのライティングのコツは、画角全体をナチュラルに明るくしてあげるイメージで撮影することです。
被写体に光を当てたいからといってストロボを前に突き出すのではなく、なるべく広げて後退させることで、画角全体と被写体を自然に照らすことができます。ストロボをカメラのレンズ面より前に出すと、ゴミや浮遊物が写り込みやすいので気を付けます。また、ワイドの場合は画角が広いので、ストロボを前に出し過ぎると最悪画角にストロボが写り込みます。
TGシリーズの場合、アームはSサイズにしておけばワイドでもマクロでも使えます。
1-2. ワイド撮影のストロボ設定
ワイド撮影をするときは、なるべくストロボの設定をマニュアルにします。理由としては、下から上にアオって撮影することが多いワイド撮影の場合、ストロボをオートにしていると、かなりアンダー気味の仕上がりになってしまうからです。
例えば下から上にアオって撮影する場合、カメラは水面を向いているので水面の明るさを感知して全体的に明るいと判断します。その結果、フラッシュの発光量は「微弱でOK」と判断するので、カメラ本体のフラッシュは微弱発光になり、TTLにしているストロボの光も弱くなります。
↓微弱発光だとこのような写真になります。
↓本来はこのような写真が撮りたいはずです。
しっかりと光が当たったワイド写真が撮りたいのに、微弱発光してしまうと暗い写真になってしまいます。そういったこともあり、マニュアルにして自分で決めた光量を発光させる方がワイドは撮りやすいです。
1-3. ワイド撮影のカメラ設定
ワイド撮影のカメラ設定は以下を参考にしてください。ただし、必ずこの設定が必須ではないので、写真の仕上がりによって調節してください。
- 絞り優先(A)
- F8
- ISO 500以下
- ホワイトバランス「晴天」
- フラッシュ強制発光
カメラ初心者の場合、絞り優先が使いやすいです。ワイド撮影の場合、なるべく絞った方がきれいに撮れるので、絞りはF8などに固定します。ISOはなるべく500以下で撮ると写真のザラつきが少ないですが、1000くらいまでは上がっても問題ありません。
撮影してみて、シャッタースピードが1/40以下になると手ブレしやすいので、ISOを上げればシャッタースピードも上がるので調節してください。
全体的な露出の指示は、カメラのプラスとマイナスのマークのボタンで指示します。撮ってみて、暗かったら露出をプラス側に上げて、明るすぎたらマイナスにします。
【参考】
【お手頃でおすすめのストロボ】
2. マクロ撮影のセッティング
続いてマクロ撮影のセッティングを解説します。
マクロ撮影の場合、基本的には短いアームを使ってストロボを使います。なぜ短いアームかと言うと理由は単純で、マクロの場合画角が狭いので長いアームでストロボを広げる必要がないからです。
また、アームを使うことによって、ストロボ一灯でもライティングの自由度が高まります。
マクロの場合、アームはSサイズがベストです。
2-1. マクロ撮影のストロボ設定
TGシリーズでマクロを撮るストロボの設定は、マニュアルでもSTTLでも大丈夫です。マニュアルが慣れていなくて不安な人は、TTLで撮影すると簡単です。
2-2. マクロ撮影のカメラ設定
- 超接写:顕微鏡モード
- 接写:マクロモード
基本的にかなり小さめの生物を撮影する場合は顕微鏡、ある程度小さめの生物はマクロモードで撮影するといいです。
例えば、ウミウシ、エビ、小さいカエルアンコウなどは顕微鏡です。クマノミ、ハゼなど小さいけどある程度撮影しやすい大きさの被写体はマクロモードです。撮り方に正解は無いので、まずはカメラに慣れて自分なりにキレイに撮れる設定を見つけてください。
【最強のストロボ】
カメラとストロボの接続
カメラとストロボの接続方法を簡単に解説します。完成形は上の写真をイメージしてください。
基本的なカメラとストロボの接続方法は、ハウジングとストロボを光ファイバーケーブルで接続するだけです。特に難しい作業ではないので誰でも簡単にストロボを接続することができます。
手順
ハウジング側に光ファイバーケーブルの片側を差し込みます。TGシリーズのハウジングの場合、「PFCA-03」というハウジングに付ける部品が一つ必要です。
ハウジングとストロボの接続には光ファイバーケーブルを使います。
ストロボとは別売りなので忘れずに買っておきましょう。イノンS2000のストロボの場合、43センチのタイプがちょうどいいです。
ストロボ側の接続は簡単で、光ファイバーケーブルをネジ込んでとめられるようになっています。
↓イノンのストロボで、S2000の使い方はこちらの記事をどうぞ。
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