部長です。
先日、DMでこういったご相談を頂きました。
ダイビングの動画、主にイルカの撮影で使うカメラで、SONYのα7Ⅲ, α7sⅢ, α7RIVあたりだと、どのカメラがおすすめか教えてください☺
ということで、今回はこの件について書いていきたいと思います。
SONY|α7Ⅲ, α7sⅢ, α7RIVでダイビング動画の撮影(イルカ)に向いているカメラは?
では早速ですが、本題に入ります。
まず内容は、ざっくり以下になります。
ダイビングの動画、主にイルカの撮影で使うカメラで、SONYのα7Ⅲ, α7sⅢ, α7RIVあたりだと、どのカメラがおすすめか教えてください☺
↓その他の要点をまとめると、こんな感じ。
- レンズのバリエーション
- メインは動画
- イルカとダイバーの撮影をする
- 水中が濁っていて暗いときもわりと多め
だいたいこんな感じです。
要点は分かりましたので、今回はイルカの撮影や、海が濁ってる場合も想定して、以下のポイントについて解説していきます。
今回の内容
- α7Ⅲ, α7sⅢ, α7RIVならどれか
- レンズの選択肢
- ハウジング選び
- 最終的におすすめの組み合わせ
基本的にすべてを完璧に解説すると一か月かかりますので、なるべくポイントをおさえて書きたいと思います。
1. α7Ⅲ, α7sⅢ, α7RIVならどれか
まず、SONYのα7Ⅲ、α7sⅢ、α7RⅣであれば、イルカや水中動画の撮影で有利なのはα7sⅢです。
理由としては、オートフォーカスで暗い場所でピントの合う検出輝度範囲が、α7sⅢがずば抜けて性能が良いからです。
検出輝度範囲
- α7Ⅲ(-3 ~ 20 EV)
- α7sⅢ(-6 ~ 20 EV)
- α7RIV(-3 ~ 20 EV)
こんな感じで、結論からするとα7sⅢが、暗い場所(マイナス側のEV)でオートフォーカスでピントを合わせる能力がかなり高いです。
基本的には、イルカの撮影などでストロボやライトを使わない場合は、暗い海の中で正確にオートフォーカスが作動する、フォーカス能力が求められます。
なので、この中ではα7sⅢが有利だと言えます。
ちなみに、今回紹介しているソニーのカメラは、どれも手ブレ補正機能はついていますので、ブルブルせずにスムーズに撮影できます。
また、α7Ⅲはわざと画素数を1210万画素(一眼の中では低め)で設計されていますので、結果的に暗闇やノイズに強く、動画に最適だと言えます。
ISO感度を上げてもノイズに強い耐性がありますので、例えばイルカの撮影でISO感度をオートにする場合なんかに、自動的にかなり高めに設定されてもノイズをある程度回避できそうです。
ちなみに、α7sⅢのsはSensitivity(感度)の意味で、高感度のカメラということです。
また、現在主流の一眼カメラの検出輝度範囲はマイナス側で-4EVが多いので、α7sⅢの-6EVは相当素晴らしいです。
最近のソニーのカメラは、オートフォーカスをワイドなどで使うと、爆速なのでイルカなど動く被写体も追従しやすいです。
α7sⅢで不利な点
ただし、α7sⅢは画素数が1210万画素なので、A3サイズ以上で写真を印刷する可能性があるのであれば、少し不利になります。
カメラのキタムラによると、A3サイズくらいをプリントするのであれば、1400万画素はあった方がいいそうです。
ただしこれは、パソコンのモニターで見るのではなく、プリントの場合なので、パソコンで使うのがメインの人はあまり気にしなくてもいいと思います。
あと、マクロの撮影などで、かなり大きくトリミングするのも少し弱いです。
それ以外では全く問題ないカメラだと思います。
2. レンズの選択肢
次にレンズですが、今回は3本候補があります。
レンズの候補
上記の3本が候補ですが、まずは以下の組み合わせでフィッシュアイとして使うのがおすすめです。
SEL28F20+SEL057FEC
最初はこれ
FE 28mm F2(SEL28F20) + SEL057FEC(フィッシュアイコンバーター)
基本的に、イルカ含め動画の撮影やワイドの撮影をするレンズでは、まずフィッシュアイを使いたいとところです。
この組み合わせであれば、フルサイズで16mmのフィッシュアイになりますので、水中でのフィッシュアイとしては使いやすいと思います。
キャノンやニコンでフィッシュアイを使う場合でも、15mmくらいが一般的です。
イルカの撮影で、濁っている場合も考えると、かなり接近して撮影すると思いますので、16mmくらいのフィッシュアイであれば寄りつつ全体を写して撮影できます。
また開放F値も3.5なので問題ありません。
ワイドの場合はできればF8以上が理想なので、開放で3.5もあれば十分です。
SEL1224GM
次に、おすすめのレンズはSEL1224GMです。
このレンズはフィッシュアイではない、超広角レンズです。
このレンズを使う場合は、14mmから24mmでズームできるので、水中である程度距離に合わせてズームできるので、かなり便利です。
フィッシュアイではなく、通常の広角レンズで使いたい場合にはおすすめです。
ニコンでも14-24という大三元レンズがあり、それのソニー版です。
ただし、レンズの値段がカメラ本体くらいするので、よく考えた方がいいです。
SEL1224G
SEL1224Gというレンズもあります。
これは上記GMレンズではなくGになり、開放F値が4からになりますので、少し値段は安いです。
クジラの場合
ちなみに、クジラの撮影では、近くまで寄れないことを考えると、フィッシュアイではなく、ズームできるレンズの方が有利です。
クジラの場合は、フィッシュアイではなく。16-35くらいのズームレンズを使っている人が多いと思います。
そんな感じで、レンズを選ぶといいと思います。
3. ハウジング選び
また、最も考えないといけないのは、ハウジングをどうするかです。
SONYのカメラでα7sⅢの場合はノーティカムしかハウジングが出ていないと思います。
ノーティカムはポートなどの付属品がハンパじゃなく高いので、総額がえげつないことになります。
例えば、ファインダーやポートなどのアクセサリー関係も業界一値段が高いです。
なので、費用をおさえることを考えると、シーアンドシーからα7RⅣのハウジングが出てますので、そちらの方がおすすめです。
シーアンドシーの方がかなりコストをおさえることができます。
ノーティカムは海外メーカーなので、アクセサリー類も相当高いので、今後のことを考えると国産のシーアンドシーの方がいいです。
4. 最終的におすすめの組み合わせ
なので、最終的な組み合わせとしては、
α7RⅣ + FE28mmF2(SEL28F20) + SEL057FEC(フィッシュアイコンバーター) + SEA&SEAハウジング
なんかはいいと思います。
とりあえず、言えるのは最近のソニーのカメラであれば、どれも動画性能は最高レベルです。
普通に4kも撮れます。
カメラとレンズ まとめ
ちなみにカメラを買うときに、費用をおさえたい場合は中古でカメラのキタムラ(楽天市場店) か、マップカメラ(楽天市場店) で探すと安く買えます。
ということで、今回は以上です。☺
では。